「レッツプログラミング!」と題して、6年生の総合的な学習の時間に、プログラミング貸出教材を使った授業参観を行った札幌市立八軒小学校。6年生の担任、東 陽子(とう ようこ)先生、千歩 純子(せんぶ じゅんこ)先生、岩鼻 優佳(いわはな ゆか)先生に、授業参観で使った理由と反響についてお話を伺いました。
小学校の紹介
札幌市立八軒小学校
札幌市立八軒(はちけん)小学校は、札幌の都市部に近い、歴史のある小学校です。明るくて素直で一所懸命な子供たちが多い校風です。古くは北海道の開拓で入植した屯田兵の家が八軒あったため、そのまま地域の名前になったといわれています。
授業参観で
使ってみよう
子どもだけでなく、
保護者の理解も深まる
保護者にとって、プログラミングの授業はどのようなものなのか、わかりづらいのではと考え、授業参観で見てもらおうというのが貸出教材を申し込んだきっかけでした。
ふだんの授業では、プログラミング学習用のソフトウエアを使ってパソコンの画面上でキャラクターを動かすということをやっていました。ただそれだとひとり学習になってしまい、子ども同士で相談しながら試行錯誤することがなかなかできません。
その点、この貸出教材は、子ども達同士でわいわいと相談しながら実際に手を動かすことができ、またその様子を見る保護者にも、プログラミングの授業について、理解を深めていただけるのではと思いました。
貸し出し教材は
どんな教材?
みんなでチャレンジ!ITエンジニア
実際に授業を
やってみて
グループで実践
することの大切さ
授業は子ども達を3~4人のグループにわけて行ったのですが、グループ内でタイムを書き留める子、ストップウォッチを押す子、シールを貼る子など、自然と役割分担をし、協力し合っていました。
最短の配送ルートを考えるという課題に対し、なかなかルートが思い浮かばない子が、ほかの子の意見を聞くことにより、アイデアが生まれ積極的に取り組む様子が見られ、グループ活動を行う上で人数的にちょうど良かったです。
コロナ禍で個の活動が多い中、仮説を立てて話し合い確かめるというグループ活動が出来たことはとても貴重な体験になったと感じました。
社会を作っている
大人の存在に気付く
配送トラックにみたてたセンサーロボットを地図上に方向を指示するシールを貼って動かすという体験が初めての子ども達は自分達が指示した通りに動くセンサーロボットを目の当たりにし驚いていました。
なかには「ロボットを色の組み合わせを読み取って動くように考えて作る人ってすごいね!」と、このセンサーロボットを作った人に思いをはせる子も。
子ども達が接する大人は、親や教師など限られた人達なので、この授業を通してITのこと、ITを使って社会の仕組みが作られていること、その仕組みを支えている仕事や人々の存在に気付かせることができました。
貸出教材に
対する評価
教師にとっても
使いやすい教材
教材は、パワーポイントの資料や備品、指導案など授業に必要な物が準備されています。
指導案は吟味された良い内容で、授業作りがしやすくてどこを重点的に授業で取り入れたら良いのかを考えることができました。授業で使う前に自分達でも動かしてみましたが、「これは楽しそうで学びが多い教材だ」と思いました。
保護者が子ども達の机の横まできて地図上のセンサーロボットの動きを見守る姿も見られ、プログラミングの授業に関心を持っていただけたと思います。ほかの先生にも勧めたいと思うとともに次年度もぜひ借りたいと思った教材でした。